入院治療について

八事病院では昭和48年3月からアルコール依存症の専門治療を行ってきました。現在まで治療内容はマイナーチェンジしてきましたが、「愛のある厳しい治療」は受け継いでいます。入院治療期間3ヶ月間の中で次のようなプログラムがあります。

*プログラム内容

・内科治療
アルコールによる消化器系障害専門内科治療を行います。
・内観療法
毎日午後6時45分から8時まで「ご自分の生育歴、飲酒問題等」を振り返りそれをノートに記載します。主治医の診察時に発表し自己洞察や新しい生き方の相談をします。
・日記療法
毎日スケジュールの合間に自主的に酒害を含めた日記を記入します。臨床心理士が関わり自己洞察のお手伝いをします。担当看護師も患者様の気持ちの理解のために読まさせて頂いています。
・ワークブック
(通称ヤープ・Yagoto Alcohol Rehabilitation Program)
精神科医師、看護師、臨床心理士、薬剤師、作業療法士、管理栄養士、精神保健福祉士等が専門的にアルコール依存症について、毎週月曜日1時30分から、3時まで合計12回各分野からの勉強会を開催します。また、他のワークブックを使用し看護師ともに毎週木曜日、合計10回の勉強会もあります。
・断酒の集い
毎週金曜日(祝日は中止)午後1時30分から4時30分まで、入院中の方、通院中の方、八事病院を退院して1年以上断酒継続しているOBの方、およびそのご家族が毎週集い、総勢80名以上になる大規模な集団精神療法です。
医師、看護師、臨床心理士、精神保健福祉士が出席します。断酒の集い終了後に毎週1回家族会、毎月2回入院者の家族勉強会、毎月1回アメシスト会(女性の集まり)、シングル会(単身男性の集まり)も開催します。
・ウォーキング
体力を取り戻すために毎日朝食前に中庭を早朝ウォーキングをしています。また毎週水曜日午前中には水曜ウォーキングと称して近くの公園で約1時間体力づくりをしています。看護師、作業療法士が参加します。
・外泊治療
入院後1ヵ月半が経つと、毎週自宅に2泊の外泊(単身者の方は1泊)を断酒基礎作りと自助グループとのつながりを作る取り組みをします。退院まで外泊は毎週継続していきます。

その他、レクリエーションワーカーが担当するレクリエーション療法も随時行います。

*ご家族の協力

病気の理解とご本人様の断酒をサポートして頂くために、毎週の断酒の集い、家族会、家族勉強会の参加をお願いします。また、自助グループへの参加、アルコール類の処分、金銭管理をお願いしています。

*治療規則

・アルコールの健康障害からお守りするためには「愛のある厳しさ」が必要です。
そのため入院された方は八事アルコール医療センターの入院治療規則を守ることが治療の第一歩になります。

・ご家族族など協力者とは直接の対話を原則としています。
従って携帯電話、ノートパソコンの持ち込みは禁止です。手紙や葉書は送ることはできます。面会は金曜日の断酒の集い終了後の週1回です。

・病棟内には治療につながる図書や、DVDを用意しています。また、ホールにある共用のテレビは視聴できます。

・アルコール類が入っている整髪料、化粧水は使用できません。

・入院中、退院後1年間は再飲酒を予防するために、ご本人様はご家族の協力のもとで現金を所持しません。これは八事アルコール医療センターの伝統的な治療規則です。しかし、単身者の方は自己管理しなければいけないのでさらに自分への厳しさが必要になります。

*費用

・保険診療で請求させて頂きます。
自費として医療外サービス費1日300円負担して頂きます。
また、入院当初1週間のみ個室を利用して頂き、その際1日5,000円の差額室料を負担して頂きます。その他、各種テキスト代として3,000円程お支払いして頂きます。

費用の面のご相談はケースワーカーにしてください。